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2023年5月4日に公開された動画ではゲストに立憲民主党衆院議員の米山隆一氏をお招きし、統一地方選挙の結果や新潟における田中角栄氏の影響力について語っていただきました。
衆参補選で立憲の敗因は?勝つために必要なものとは?
【このトピックのポイント】
・立憲民主党が選挙に勝ち切るために必要なのはストーリー性
・大阪からの成り上がりストーリーが維新の強さ
・新潟では田中角栄氏の日本列島改造論の影響が色濃く残る
米山氏のプロフィールは以下の通りです。
医師免許を取得し司法試験にも合格している米山氏。華々しい経歴とは裏腹に政治家を夢見て葛藤した時期もあったと語りました。
2000年代は自民党・伊吹派に所属し、復党した二階氏が党内で力をつけていく様子を近くで見ていたとのことです。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして米山氏に回答していただきました。
統一地方選挙・補選の結果を受けて立憲民主党の今後は?
今回の統一地方選挙では日本維新の会の議席を大きく伸ばしました。しかし、米山氏の地盤である新潟ではかなり影の薄い存在とのことです。
その理由として米山氏は新潟での立憲の強さに言及。2021年の衆院選では6つの選挙区のうち4つで勝利しています。
米山氏は「勝ちが勝ちを呼ぶところがある」「立憲が反自民の受け皿になっている」とコメント。新潟では維新の入り込む余地はほぼないことをうかがわせました。
また、選挙に勝つことの重要性に触れつつ「だからこそ落としたのは痛い」と5つの補選を振り返りました。
衆参補選では3つの選挙区すべてで敗北した立憲ですが、地方選挙全体で見ると前回よりも議席を伸ばしています。
この結果を踏まえ米山氏は「立憲民主党はすごく悪くはないけど、勝ちきるところができていない」とコメントしました。
MC鈴木邦和「(勝ちに)届かないところって何ですかね?」
米山氏「面白さ、ストーリー、もしくはルサンチマン、もしくはカタルシスみたいな」
選挙の結果を左右する無党派層が投票先を選ぶ上でそれらが非常に重要だと語る米山氏。大阪で生まれ国政政党になり、さらなる党勢拡大を狙う維新はその点において強みがあると分析しました。
立憲民主党にストーリーを設定するのであれば、代表である泉健太氏のキャラクターを際立たせたいという点で米山氏とMC鈴木は意見が一致。
MC鈴木「もうちょっと泉さんのストーリーが出てくるといいなと思うんですけどね」
米山氏「そういうの出したらいいのにね。よく言われているんですよね」
新潟に田中角栄さんの影響ってまだあるの?
政党としては立憲の影響力が強い新潟ですが、田中角栄氏の影響力は強く残っており米山氏は「ものすごいです」と力強くコメントしました。
例えば、長く新潟県議を務めた星野伊佐夫氏はもともと田中角栄氏の後援会の青年部長でした。
また、田中角栄氏が提唱した「日本列島改造論」の影響からか「公共事業こそが全てという空気がすごくある」と米山氏。地元紙でも公共事業の必要性を訴える特集が組まれることがあるそうです。
MC鈴木「我々の感覚からすると信じられないんですが、それって今の話なんですか?」
米山氏「いまいま。令和5年!令和4年だったかもしれないけど」
米山氏によると、一部で「県民の悲願」とされているのが上越新幹線の新潟空港乗り入れとのこと。知事時代はそのような意見に対し県の職員や県議を説得したこともあったそうです。
一方で米山氏が新しい公共事業として提案した、県内の電子カルテ共通化はあまり受け入れられず。公共事業というと土木建築の印象が強いのかもしれません。
MC鈴木「でも、もし角栄さんが現代の政治家だったらたぶん日本改造論とは別のビジョンを作ってますよね。今はまた別のビジョンが必要ですよね」
米山氏「そうだと思います。そもそも社会保障を作った人ですから」
動画本編はこちら!
もし米山氏が立憲民主党代表ならストーリーをどう設定する?
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