【J3リーグ】客席の柵壊れ転落事故 何があったのか…一夜明け警察が現場の状況を調べる 静岡・沼津市 4日

3日、サッカーJ3 アスルクラロ沼津は愛媛FCに敗れ、6試合ぶりの黒星を喫した。その試合中、突然、観客席の柵が壊れる事故が発生しサポーター10数人が転落…。一体、何があったのか。

3日、静岡・沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場で行われたサッカーJ3 アスルクラロ沼津対愛媛FC。先制を許した沼津は前半35分。和田がペナルティーエリア内で右足を振りぬきゴール!1対1の同点に追いつく。しかし、後半43分…愛媛が勝ち越しゴール!選手たちが喜びを分かち合おうと、サポーターのもとに向かったその時だった。ゴール裏の観客席の柵が壊れ、14人のサポーターが約1.5メートル下に転落。試合はその後も続けられ2ー1でアスルクラロが敗れた。

一夜明けた4日、警察が現場の状況を調べた。警察は、大勢のサポーターが一気に寄りかかったことで柵が壊れたとみている。競技場を管理する県は、柵が壊れた観客席を当面、使用禁止にするという。試合中に柵が壊れるという前代未聞の事故…。愛媛県の56歳の女性が顔の骨を折る重傷を負ったほか、複数のサポーターが軽いけがをした。試合会場で事故を目撃した愛媛サポーターは…。

(事故を目撃した愛媛サポーター)

「試合終了間際に、愛媛の行友選手が勝ち越し弾を決めて、劇的な状況でサポーターに走り寄ったときに、愛媛FCのサポーターが前のめりになっていて、柵が耐え切れず落ちた状況。起こった直後は、一瞬(会場も)どよめていて『大丈夫か』という雰囲気に一時はなって、ゴール直後は盛り上がって喜んでいたが、柵が崩れると、みんな心配の方が勝って、一時騒然とはなった」

また、事故当時、転落したサポーターのすぐ後ろで観戦していたという人は…。

(事故を目撃した愛媛サポーター)

「私の目の前で『あー』と声がした瞬間に崩れちゃった感じ。ぐら

っと前のめりにみんな一斉に倒れたため」「結構な高さから落ちたので、『大丈夫かな?』という感じだったが」「1人女性が頭ぶつけたみたいで、ずっと頭抱えている状態で、座り込んでいた。すぐチームドクターが走ってやって来て」「そのときに何本に見えますかと指を目の前で振るようなかたちで確認していたので脳振とうでも起こしたかなとちょっと心配していた」

この事故を受けて、アスルクラロ沼津は、ホームぺージで「怪我をされました方々には、クラブとして心よりお詫び申し上げますと共に1日も早い回復をお祈り申し上げます」とコメントしている。

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