悪質タクシー摘発、約4倍ぼったくり

5月頭の中国の大型連休に観光客が増加することをふまえ、司法当局は先ごろ香港島エリアで悪質なタクシーの摘発を行った。5月2日の香港メディアによると、4月28日から5月1日に逮捕された運転手は4人で、うち2人が飲酒運転、あとの2人が料金のぼったくり容疑だ。当局では期間中8回の呼気検査を実施し、検査を受けたタクシー156台のうち2台の運転手が飲酒していたことが分かった。一方、ぼったくりについてはおとり捜査を実施した。客のふりをした当局員がセントラルの蘭桂芳(ランカイフォン)からハッピーバレーに行きたいとタクシーに乗車したところ、運転手は料金を300ドルだと言い、メーターを使わずに走行。しかしこの距離なら正当な料金は約70ドルだ。別のケースではコーズウェイベイのタイムズスクエアからセントラルのフェリーピアまで乗車したところ200ドルを請求されたが、本来ならば料金は約80ドルで済む。いずれも目的地に着いた時点で当局員が身分を明かし、現行犯で運転手を逮捕した。うち1人はラグビーの国際イベント「香港セブンズ」の開催期間にもぼったくりをして逮捕された前科があったという。

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