ゼレンスキー氏、ICC電撃訪問 プーチン氏の処罰訴え

オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)(AP=共同)

 【ブリュッセル共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、戦争犯罪の容疑で3月にロシアのプーチン大統領に逮捕状を出したオランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)を電撃訪問した。ハーグでは演説も行い、ウクライナに侵攻したロシアの「侵略犯罪」を裁く特別法廷の設置を要求。プーチン氏への処罰も訴えた。

 ゼレンスキー氏のオランダ訪問は侵攻後初めて。トレードマークのカーキ色の服でICCを訪れ、ホフマンスキ所長の歓迎を受けた。

 ゼレンスキー氏は演説で「われわれはここハーグで(プーチン氏の)別の姿を見たいと願っている」と述べ、プーチン氏がハーグの法廷で裁きを受けるよう訴えた。「ロシアの侵略犯罪は法廷によってのみ裁かれるべきだ」とも指摘した。

 滞在中、ゼレンスキー氏はオランダのルッテ首相と会談する。

 ゼレンスキー氏は3日、フィンランドを訪問し、ニーニスト大統領と会談。その後、オランダに向かった。

4日、オランダ・ハーグで国際刑事裁判所(ICC)のホフマンスキ所長(右)と握手するウクライナのゼレンスキー大統領(ICC提供・ロイター=共同)

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