糸魚川市の令和5年度「はたちの集い」が3日、同市一の宮1の糸魚川市民会館で開かれた。大人になった仲間がふるさとに集い、久々の再会を喜び合って互いの絆を深めた。
同市は昨年から、成人年齢が18歳に引き下げられたことに伴い、これまで行ってきた成人式を改め、「はたちの集い」として継続。今年は2年目となる。対象者は平成14年4月2日から同15年4月1日生まれ。市内在住、出身者ら352人に案内を送付。当日は304人が出席した。
色鮮やかな振り袖や羽織はかま、スーツを着こなしてそれぞれ人生の節目に合わせた晴れ姿で来場。今年は新型コロナ感染対策のマスク着用の基準が個人判断となり、マスクを外した笑顔があちこちで見られた。
今春から空港で働いている青木蓮弥さん(千葉県成田市在住)は「友達とはコロナ禍も連絡を取り合ってきた。小学生からずっと一緒で、これからも大切な存在」と話した。
式典では米田徹市長が、ヒスイが県の石に指定されたことを紹介し、「自らの責任で積極的に行動することで夢は実現する。新しい時代の担い手として皆さんの熱気あふれる若さとパワーに大きな期待をしている」と激励。中村康司県議会議員や松尾徹郎市議会議長も祝辞を送った。
集いの実行委員で市内在住の田代啓太さん(会社員)と佐藤恵夢さん(大学3年)が「一人一人が行動に責任を持ち、地域社会に貢献できる社会人となるよう前向きに歩んでいく」と代表して誓いの言葉を宣言した。
共に20歳を迎えたシンガーソングライターの冨岡莉都さん(東京都在住)がアトラクションに出演。ギターの弾き語りでオリジナル曲などを披露し、同郷の仲間に熱いメッセージを届けた。
同市は本年度、新たに18歳を対象とした成人式を実施する予定。