省力化の知恵、咲き誇る 島根・安来市のシバザクラ(動画あり)

棚田ののり面に咲いたシバザクラ(島根県安来市で)

島根県安来市の猿隠高原でシバザクラが見頃を迎え、棚田ののり面を鮮やかに彩る。住民有志でつくる「シバザクラの会」が植えた。傾斜がきついのり面の草刈りを省力化しようと、2014年に防草シートを敷き、苗を植えたのが始まり。面積は毎年広がり、現在は3カ所、計1ヘクタールののり面で赤や白、ピンク、紫の花が咲き誇る。

大型連休中には、田でコンサートを開いたり、地元産キノコを振る舞ったりするイベントを開き、期間中は約5000人が訪れる。

同会代表の農家、仙石晃さん(78)は「草刈りの手間が減り、花が咲く楽しみができた。地区の棚田をシバザクラ一色に染めたい」と話す。見頃は7日ごろまで。

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