陶祖祭でコロナ禍からの回復願う 韓国から4年ぶり参列

陶祖祭で祭文を読み上げた韓国陶磁文化協会の呉有根会長(中央)=有田町の陶山神社

有田町 有田焼の生みの親として知られる李参平に感謝をささげる陶祖祭が4日、有田町の陶山神社で開かれた。地元の窯業関係者ら約70人が出席して陶祖の功績をたたえ、新型コロナウイルス禍からの回復と発展を願った。

 陶祖祭実行委員長の深川祐次・有田商工会議所会頭が祭文を読み上げ、「有田焼業界はコロナ感染症の拡大で厳しかった時期が過ぎ、コロナ前の水準に戻りつつある。今後も有田焼の再生と振興に努力してまいります」と誓った。

 李参平の出身地韓国から陶磁文化協会の幹部らが4年ぶりに参列し、呉有根おうゆうぐん会長は「李公の開拓創造精神を継承し、日韓親善の美しき結実のため、まい進することを誓います」と述べた。

 李参平は有田泉山で陶石を発見し、日本で初めて磁器を焼いたとされる。(青木宏文)

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