子ども守る助言や寸劇 西区で100人参加、誘拐防止など学ぶ

寸劇で分かりやすく誘拐防止対策を紹介する警察官

 「地域の子どもは地域で守ろう」を合言葉に誘拐防止対策などについて学ぶ催し「子どもを守る会」が4月30日、大阪市西区の区民センターであった。日頃から子ども見守り活動に取り組むボランティアなど約100人の区民が参加。緊急連絡や不審者対策など識者の的確なアドバイスに耳を傾けた。

 西署(寺東滋署長)と西防犯協会(小林惇三会長)の共催で初めて開かれた。

 防犯講話では京都女子大講師の岡田修さんが登壇。奈良市教委に勤務していた2004年11月、市内で発生した小1女児誘拐殺害事件への対応を振り返ったほか、事件を契機に地域が日常的に子どもの安全を守るという大きな動きにつながったことなどを紹介した。

 後半には府警本部府民安全対策課生活安全指導班による誘拐防止教室があり、寸劇を交えて被害を未然に回避するさまざまな対策ポイントを列挙した。

 同日は新たなボランティア団体への委嘱式も行われ、大阪スクールオブミュージック高等専修学校、錢高組大阪支社、サンコーインダストリーの各代表者へ寺東署長から委嘱状が手渡された。

 寺東署長は「全ての方々が強い絆でつながっているからこそ安全・安心な地域が成り立っている。これからは地域、ボランティア、警察のオール西体制で子どもたちの安全を守っていきたい」と力強く呼びかけた。

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