青森県知事選 共産が候補者擁立へ 大型連休明けにも会見

 18日告示の青森県知事選に、共産党が候補者を擁立することが4日、党関係者への取材で分かった。大型連休明けにも会見を開き発表する。

 知事選には前青森市長の小野寺晃彦氏(47)、前むつ市長の宮下宗一郎氏(43)、仙台市の元損害保険会社社員・楠田謙信氏(66)が立候補を表明している。

 畑中孝之同党県委員長は4日の取材に、まだ党内で協議中-としつつ「候補者を擁立する方向で進めている」と語った。理由として、主要候補と目されている小野寺、宮下両氏を「自民党の枠内の政治家」と指摘し、「自民党政治と対決する党としての責任」だとした。野党共闘については「党の方針と態度を明確にした上で、一致する方々とぜひ力を合わせたい」と話した。

 前回2019年に候補者を擁立した市民団体「市民連合あおもり」の大竹進共同代表は「青森市長選と合わせ、共産、社民、市民連合の共闘で戦う方向で調整しており、協議は最終段階に入っている」と述べた。

 社民党県連の今村修代表も野党共闘への意欲を語った上で「どのような形で選挙を戦うかについて、詰めの話し合いはこれからだ」と話した。

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