比、米軍の攻撃拠点化を否定 基地提供巡り、対中配慮か

 【ワシントン共同】フィリピンのマルコス大統領は4日、米軍に新たに利用を認めた基地4カ所について「中国や他国を攻撃するための基地として使うことは意図していない」と強調した。4月に中国の秦剛国務委員兼外相と会談した際に「保証した」という。米軍が台湾有事の際に使用すると懸念する中国に配慮したとみられる。訪問先のワシントンで語った。

 フィリピンは2月、防衛協力強化協定に基づき米軍が使用できる基地を新たに4カ所増やした。うち2カ所は台湾と至近のルソン島北東端カガヤン州に位置しており、米軍が中国による台湾侵攻の抑止を狙ったとの見方が広がっている。

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