奈良公園でシカの赤ちゃん 今年初、愛らしい姿公開

奈良公園の「鹿苑」で公開されたシカの赤ちゃん=5日午前、奈良市

 奈良市の奈良公園で生まれたシカの赤ちゃんが今年初めて確認され、保護団体「奈良の鹿愛護会」が5日、報道陣に公開した。元気よく駆け回ったり、「キューキュー」と鳴いたり愛らしい姿を見せた。

 体長約60センチ、体重約4キロの雄で、4日午前に発見された。近くにいた母親と共に保護され、公園内にあるシカの保護施設「鹿苑」に移された。愛護会職員の宇津木謙一さん(35)は「事故などに遭わずに元気で過ごしてほしい」と笑顔で話した。

 5月中旬~7月が出産シーズンで、奈良公園では例年約200頭が誕生する。生まれたシカは6月に鹿苑で公開され、7月下旬に公園に放される。

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