オーガスタで味わった「失望」 マキロイは34歳バースデーにカムバック

ホールアウト後にキャディとがっちり握手(撮影/服部謙二郎)

◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権 初日(4日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7538yd(パー71)

大会初日となった5月4日、ロリー・マキロイ(北アイルランド)は34回目の誕生日を迎えた。午前7時34分と早朝のスタートにもかかわらず、大勢のギャラリーがついて歩き、あちこちから「ハッピーバースデー!ロリー」の声が上がる。「とてもうれしかった。ここシャーロットで迎える11回目の誕生日。お祝いされるのにもちょっと慣れてきたかな」。PGAツアー初優勝を含め、当地で3勝と特別な大会だ。

「大きく失望した」と語るマスターズでの予選落ち以来となった試合は4バーディ、1ボギーのプレー。イン、アウトとも年齢と同じ「34」をそろえて3アンダー「68」にまとめた。3打差16位とまずまずの滑り出しを決め、「誕生日に朝4時半に起きるのは気持ちのいいものじゃないけど、試合が終わったら違うものになったよね。ちょうど24歳のときにここで優勝した気持ちがよみがえってきた」と口も滑らかだった。

17番パー3でティショットを放つ(撮影/服部謙二郎)

バーディチャンスを多く作り、ピンチらしいピンチはボギーをたたいた7番(パー5)のみ。気持ちよくドライバーを振り切り、だいぶ板についてきたフェードボールで同組のジェイソン・デイ(オーストラリア)とマシュー・フィッツパトリック(イングランド)を20yd近く置き去りにしていた。

「すごく気持ちよくプレーできているよ。特にこのコースはリラックスできるし、3アンダーはいいスタートだよね。誕生日の午後に練習場でもがきたくなかったから良かった」とおどけてみせた。思い出の地で自らのバースデーを祝う勝利を挙げられるか。(ノースカロライナ州シャーロット/服部謙二郎)

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