ロシア、次世代戦車で対抗へ 大規模反攻に警戒強化

モスクワの「赤の広場」で、軍事パレードのリハーサルに参加したロシアの次世代戦車「T14アルマータ」=2022年5月(タス=共同)

 ウクライナ侵攻を続けるロシアが、今月中ともいわれるウクライナ軍の大規模反攻への警戒を強めている。NATO側が供与した200両以上の戦車に対抗し、先月末から次世代戦車「T14アルマータ」を前線に投入。併合を宣言した南部で対戦車用の塹壕を掘るなど防御を固める。

 ロシアではクレムリンへの無人機攻撃を受けて、ゼレンスキー政権打倒を求める声も出ており、都市部への空爆を強化する可能性もある。

 T14は対戦車砲迎撃システムを備え、エンジンの排気熱を減らしてレーダーで捉えにくいステルス性に優れる。装甲が固く、英国の戦車「チャレンジャー2」の砲弾は貫通しないとの指摘もある。

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