珠洲で震度6強 1人死亡、13人搬送

地震で倒壊した高倉彦神社の鳥居や灯籠=5日午後5時半、珠洲市蛸島町

 5日午後2時42分ごろ、石川県で震度6強の地震があった。気象庁によると、震源地は能登地方で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6.3と推定される。珠洲市によると、午後5時現在、珠洲市総合病院にはけが人13人が運ばれ、うち1人が死亡、1人がやけど、11人が軽傷という。正院で2軒、宝立で1軒の建物が倒壊し、中にいた人は救助され取り残されている人はいないという。

 市は公民館10カ所と蛸島小に避難所を設置した。能登半島では、その後も震度4など地震が相次いで発生した。

 北陸電力によると、停止中の志賀原発1、2号機では、発電設備に異常は確認されていない。1号機の原子炉建屋地下2階の震度は3だった。

 JR西日本金沢支社によると、地震の影響で、北陸新幹線金沢―長野駅間が一時運転を見合わせ、つるぎ2本が運休した。午後4時3分に全線の運転が再開した。北陸線、七尾線も一時運転を見合わせ、遅れが生じている。

 能登空港ターミナルビルによると、午後3時20分現在、能登空港の午後の発着便に影響はない。滑走路などを点検中で、異常があれば遅れが発生する可能性がある。

 東北から近畿の広範囲で揺れを観測した。日本海の沿岸で、若干の海面変動の可能性があるが、津波の心配はない。

気象庁ホームページより

© 株式会社北國新聞社