エネルギー供給網正常化へ協議 上海協力機構、インドで外相会合

上海協力機構(SCO)外相会合に出席するインドのジャイシャンカル外相(中央)ら=5日、インド南部ゴア州(インド外務省提供・共同)

 【ベノーリム共同】インドや中国、ロシア、中央アジア諸国などで構成する上海協力機構(SCO)の外相会合の実質的協議が5日、インド南部ゴア州ベノーリムで行われた。インドのジャイシャンカル外相は会合冒頭、地政学的な理由からエネルギーや食料の供給網が混乱していると強調。正常化に向けて、加盟国で一致して対応する必要があると訴えた。

 ジャイシャンカル氏は伝統的友好国のロシアに配慮し、ウクライナ侵攻には直接的に言及しなかった。会合には中国の秦剛国務委員兼外相やロシアのラブロフ外相、パキスタンのブット外相らが参加した。SCOは日米欧とは利害が異なる国で構成されている。

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