大地震続く可能性あり 専門家、能登M6.5

石川県珠洲市で崩れた家屋=5日午後(近隣住民提供)

 石川・能登半島で5日に起きたマグニチュード(M)6.5の地震について、研究者の多くは2020年12月ごろから活発化した群発地震の一つと見る。地下の水などが移動するのに連れて次々と発生するタイプで、今回は昨年6月のM5.4を上回る最大級。「まだまだ続く可能性があり、大きい地震が起こることもある」(山岡耕春地震予知連絡会長)と呼びかけている。

 政府の地震調査委員会は4月、能登の地震について深さ20~30キロにあった水が徐々に上がっていくのに伴い、震源も徐々に浅くなっているとの見解を公表。平田直委員長(東京大名誉教授)が「十分注意してほしい」としたばかりだ。

 中島淳一東京工業大教授(地震学)によれば、今回のメカニズムは昨年6月のものと同じ。「地下にある流体が引き起こした」とする。注目はM6級と、群発地震にしては大きいことだ。群発地震の収束を見極めるのは難しいが、数年は続く可能性が高く「同じくらいの規模の地震が起こる恐れがある」とする。

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