宮城県が初のヤングケアラー調査 小中学生の13人に1人が該当 きょうだいが最多

大人の代わりに家族の世話する子ども「ヤングケアラー」について、宮城県がその実態を知ろうと初めて行った調査で「世話をしている家族がいる」と答えた小中学生が、約13人に1人いることが分かりました。

この調査は宮城県が去年、仙台市を除く県内の小中高生、約3万9000人を対象に行ったものです。調査では小学5年生で7.9%、中学2年生で7.3%が、「世話をしている家族がいる」と回答しました。

誰の世話をしているかについては、小中学生ともに「きょうだい」が7割以上で最も多く、小学生では「母親」と答えた児童も10.1%いました。

また両親の世話をしている小学生に世話の内容を聞いたところ、食事の準備などの家事が33.3%。買い物など外出の付き添いが23.1%でした。家族の世話によりできていないことについて、小学生では「特にない」が74.8%の一方、「自分の時間がとれない」が9.5%。「勉強の時間が取れない」が6.2%でした。

宮城県では「子どもたちの状況は様々なので、本人に寄り添った支援をしたい」としています。

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