ロヒンギャ帰還、近く試行か 安全確保に不安視も

バングラデシュ・コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプ=昨年8月(ゲッティ=共同)

 【ベノーリム(インド南部)共同】ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャが国軍の迫害から逃れ、隣国バングラデシュに大量流入している問題を巡り、バングラデシュメディアは5日、難民の一部が今月末にもミャンマー西部ラカイン州に戻る可能性があると報じた。

 両国は希望者を募って試行的に帰還させたい考えだが、過去にも同様の計画が失敗しており、実現するかは不透明だ。ミャンマーでは国軍による市民への弾圧が続いており、ロヒンギャの安全が確保されるかどうか不安視する見方は強い。

 バングラデシュメディアによると5日、同国政府関係者がロヒンギャの代表団を伴って南東部コックスバザールを出発した。

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