社会人野球の第65回JABA選抜新潟大会は5月5日、ハードオフ・エコスタジアム(新潟市中央区)で準決勝と決勝を行った。決勝に進んだ新潟県勢のバイタルネットは巨人3軍を7-0と八回コールドで下し、2018年以来の頂点に立った。
決勝でバイタルは初回に先制し、三回には5長短打など打者一巡の攻撃で5点を追加。先発松田賢大ら4投手の継投で相手打線を封じた。
「IMF BANDITS富山」との準決勝では、序盤と終盤に2点ずつを挙げ、4-2で振り切った。
◆投打で手応え、都市対抗野球出場へ弾み
決勝でバイタルネットは投打がかみ合い、巨人3軍を 圧倒した。予選リーグから全勝での栄冠。目標とする都市対抗野球出場への弾みとなる結果に、主将の梅田裕斗は「チームにとって大きい」と喜んだ。
投手陣は、先発の左腕、松田賢大が直球主体にコースを丁寧に突き、3回を1安打に抑えた。自身を含めた投手陣が「昨年より安定している」と松田が語る通り、後を託された3投手も無失点でつないだ。
打線も三回までに7長短打とつながり、6点をリード。八回に1点を加え、コールドで試合を決められたことは、チームの自信を深めたと梅田はみる。
9年ぶりの都市対抗野球出場がチームの悲願だ。梅田は「いい流れができた。今年こそ必ず出る」と力強く言い切った。