石川県で5日、最大震度6強を観測した地震で、気象庁は緊急地震速報に、建物の高層階をゆっくりと揺らす長周期地震動の予測を初めて盛り込んで発表した。実際に同県珠洲市三崎町で長周期地震動の階級3を観測した。
予測は2月1日から運用開始。震源から離れた場所でも大きな揺れの恐れがあるため注意を促すのが目的で、同庁は記者会見で「速報のタイミングが適切だったかや、予測の精度については今後検証する」と述べた。
長周期地震動は地震の規模が大きいほど発生。周期の長い地震動で、より遠くまで伝わる性質がある。実際の震度が小さくても、高層階では振り子のように揺れる可能性がある。