鹿沼の川上澄生美術館 ホオノキの花が見頃

美術館入り口付近で甘い香りを放つホオノキの花

 【鹿沼】睦町の川上澄生(かわかみすみお)美術館でシンボルツリーのホオノキ(朴の木)の花が見頃のピークを迎え、周辺を甘い香りに包んでいる。

 15センチほどのクリーム色の花から強い芳香を放っている。戦前、宇都宮市内にあった木版画家川上澄生の自宅の庭に植えられ、初期の作品「朴の花とポット」にも登場するなど、澄生が愛した花として知られる。

 1992年の同館開館時に敷地内の4カ所に植樹した。開花が例年より1週間ほど早く、同館入り口付近は散り始めているものの、西側はつぼみも多く1週間ほどは楽しめるという。

 同館では現在、企画展「友人たちが語る川上澄生の作品~雑誌『工藝』より」が開かれている。月曜休館。(問)同館0289.62.8272。

美術館入り口付近に咲くホオノキの花

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