4人なお不明、発見願う 陸自ヘリ事故1カ月

陸自ヘリ事故の現場海域に展開する作業船「新世丸」=6日午前、沖縄県・伊良部島から撮影

 沖縄県宮古島付近の陸上自衛隊UH60JAヘリコプター事故は、6日で発生から1カ月となった。第8師団の坂本雄一・前師団長ら10人の搭乗者のうち、これまでに発見され、死亡が確認されたのは6人。いまだ4人の行方が分からず、捜索が続いている。宮古島の住民らは「早く見つかってほしい」と願い、事故原因の究明を求めている。

 捜索を手伝った伊良部漁協所属の船長伊計長照さん(63)は「見つけてあげたいと思って捜索に当たった」と振り返る。仲間の漁師たちも自主的に船を出し、海面に目を凝らした。「気持ちはみんな同じだった」と話す。

 機体は水深約106メートルの海底に沈み、原形をとどめないほど激しく損傷していた。引き揚げられたヘリの映像をテレビで見て「こんなに壊れるものか」と驚いたという。「6人が見つかったのはよかった。あとの4人も早く見つかるといい」と祈った。

陸自ヘリ事故の捜索活動のため沖縄県・伊良部島の港を出る自衛隊員=5日

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