ロシア、ザポロジエで住民避難 7万人対象、反攻に緊張

ロシア軍の爆撃によって破壊されたウクライナ南部ザポロジエ州のホテル=5日(AP=共同)

 【キーウ共同】ロシアが侵攻し、併合を宣言したウクライナ南部ザポロジエ州のロシア側「行政府」トップ、バリツキー氏は5日、ウクライナ軍の攻撃が強まっているとして、前線に近い計18地区から子どもや高齢者、病気療養者らを一時避難させると発表した。行政府幹部によると、対象者は約7万人に上る。タス通信が伝えた。

 ウクライナは今月中にも大規模反攻を開始するとみられ、緊張が高まっている。ゼレンスキー大統領は5日の声明で、最近のフィンランドとオランダへの訪問を通じ「陸、空、海における強力な補強」ができたと語り、武器供与の呼びかけが奏功していると強調した。

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