地元小学校の全校児童、標高330m八木城登り「内藤ジョアン」気分味わう

八木城の頂上で内藤さん(右)と一緒に歌う児童たち=京都府南丹市八木町

 京都府南丹市八木町の八木西小学校の全校児童が、キリシタン武将内藤ジョアンが治めた山城「八木城」に登った。児童は歴史が息づく山城を歩き、頂上でジョアンの気分を味わった。

 同小の恒例行事で、4月28日に実施した。約140人は木立の中、「いい景色」などと話しながら、本丸がある頂上を目指した。上から手を引っ張ってあげるなど、助け合いつつ、1時間かけて頂上にたどり着いた。

 標高330メートルから八木町や亀岡市の家々、大堰川を眺め、児童や教員は「気持ちいい」と歓声を上げた。一緒に登った内藤一族の子孫でオペラ歌手の内藤大さん(56)=神戸市=が自身が手掛けた「行け!ジョアン」を児童と歌い、山頂から声を響かせた。

 同小6年生の男子児童(11)は「すごい景色を見られた」と話した。

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