ジャンボこいのぼりに武者行列… こどもの日、大分県内にぎわう【大分県】

クラウドファンディングで新調したアカゴイのくぐり抜けを楽しむ親子連れ=5日、玖珠町森の三島公園
武者行列に参加した甲冑(かっちゅう)姿の大人たちと「子ども武者」ら=5日午後、杵築市杵築

 「こどもの日」の5日、県内のイベント会場は子どもたちの笑顔が広がった。

 玖珠町の第74回日本童話祭は、同町森の三島公園と玖珠川河川敷の両会場であった。4年ぶりに通常規模で開催し、新型コロナウイルス禍前を超える約5万5500人(主催者発表)が県内外から訪れた。

 公園周辺の仮装パレードは約500人が童話やアニメのキャラクターになりきって行進した。クラウドファンディングで新調した「ジャンボこいのぼり」のアカゴイ(全長30メートル)を園内で披露し、パレード参加者がくぐり初めをした。

 くるみの森愛児園(同町帆足)の年長組22人は絵本「ぐりとぐら」の主人公に扮装(ふんそう)して歩いた。倉永栞花(かんな)ちゃん(6)は「みんな笑顔で手を振ってくれた。こいのぼりは赤と白色がきれいだった」と喜んだ。

 河川敷ではアオゴイ(全長55メートル)が大空を泳ぎ、マゴイ(全長60メートル)のくぐり抜けには大行列ができた。魚のつかみ取りもあり、子どもたちがびしょぬれになりながらニジマスを捕まえて会場で焼いて味わった。

 那覇市から同町山田の祖父母宅へ4年ぶりに家族で帰省した稲嶺宏人さん(13)、大介君(9)兄弟は「すごい人の数にびっくり。魚のつかみ取りは初めてで楽しい思い出になった」と話した。

 杵築市では第36回きつきお城まつりが城下町一帯で開かれ、大勢の市民と観光客が訪れた。

 杵築青年会議所を中心とした実行委員会が主催。杵築城太鼓の演奏や杵築藩火縄砲術隊の演武で幕開けした。芸能文化の発表会、スタンプラリーの抽選会などがあった。

 メインの武者行列は、武家屋敷の大原邸前からスタート。甲冑(かっちゅう)姿の武将や女武者、子ども武者ら約80人が、酢屋の坂から、きつき衆楽観まで練り歩いた。見物客は間近で写真撮影を楽しんだ。夕方には酢屋の坂と塩屋の坂に分かれて合戦の模様を再現した。

 飲食や各種団体のブースも設けられ、終日にぎわった。 

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