吉野ケ里遺跡展示室、400万人突破 大分県の竹間さんに記念品

400万人目の展示室入館者となった竹間翔さん(左から3人目)。家族で訪れ、記念品などが贈られた=吉野ケ里歴史公園

 吉野ケ里歴史公園(神埼市郡)内の吉野ケ里遺跡展示室の入館者が5日、400万人を突破した。400万人目となったのは、大分県別府市から家族で訪れた中学1年の竹間翔さん。竹間さんは「自分がまさか400万人目になるとは思わなかった」と喜んだ。

 竹間さん一家は午前11時ごろに展示室を訪れた。佐賀県文化・観光局の中尾政幸局長(58)から、記念証書や神埼そうめん、山茶花の湯の入浴券などが贈られた。

 竹間さんは昨年、小学校の修学旅行で同公園を訪れる予定だったが、新型コロナウイルスの影響でかなわなかった。初来場した竹間さんは「来ることができてとてもうれしい。弥生時代からの古くて貴重な建物があるイメージ。どんな遺跡があるのか見て回るのが楽しみ」と笑みを浮かべた。

 展示室は1996年に開設し、約340平方メートルに弥生時代の土器や青銅器など約310点を展示している。入館者は同公園が開業した2001年4月から集計している。中尾局長は「展示内容をもっと充実させ、来場者に満足してもらえるようにしたい」と話した。(草野杏実)

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