GW終盤、上りピークに 各地で混雑、にぎわい戻る

ゴールデンウイーク終盤を迎え、混雑するJR東京駅の新幹線ホーム=6日午前

 ゴールデンウイーク(GW)終盤を迎え、鉄道や空の便は6日、上りのピークとなった。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類へ移行するのを前に、連休中は古里や観光地で過ごした人らで駅や空港が混雑した。訪日外国人客の姿も多く、コロナ禍前に引けを取らないにぎやかさとなった。

 JR東京駅では午前中から、大きな荷物や土産袋を持った人たちが目立った。東京都内を観光した福岡市の会社員河野裕美さん(43)は「どこに行ってもすごい混雑だった」と疲れた様子。病気の父親を見舞うため福島県に向かう。「体調が心配。しばらくは実家に滞在して様子を見たい」と話した。

 九州の玄関口の一つ、JR博多駅(福岡市)。福岡県内の実家に1週間ほど滞在したという静岡県裾野市の会社員星出優輝さん(32)が「母親の作った煮込みハンバーグがおいしかった」と笑顔を見せた。

 関西空港も家族連れらで混雑した。タイの首都バンコクから帰国した大阪府池田市の会社員中井勤さん(60)は「コロナ禍が明けるのを待っていた。念願だった」と話した。

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