綾瀬市は、子どもたちが自由に遊べる民有林「ドリームプレイウッズ」(綾瀬市深谷中)の開設20年の節目を機に、用地を取得し外構工事を行うなど再整備する。「社会教育施設の冒険遊び場」に位置付け、2025年度にリニューアルオープンする予定。
「遊びの森」は02年7月、地域住民がボランティアで子どもたちの外遊びを推奨する場として整備し、開設した。用地は地権者が無償貸与し、遊具は現地の遊休竹林を活用して製作している。自然の中で木登りや崖すべりなど昔ながらの遊び方を重視し、「けがを含めて自己責任」を掲げて利用規制を減らしているのが特徴だ。
市は23年度当初予算に約2400平方メートルの用地取得と実施設計の経費5400万円を計上。24年度に出入り口や外構の工事を実施して安全対策を講じ、「子どもたちの新たな居場所」「多世代が交流する恒久的な施設」としてリニューアルオープンする。
19年にNPO法人化した約50人の住民ボランティアから成るドリームプレイウッズの理事長(77)は「この20年間、毎日の点検を欠かさず、大きなトラブルなくやってきた。公設民営の施設に変わるが、市と協議して管理運営方針は従来通りにしたい」と話している。
遊びの森は年中無休で、市内外から年間約2万人が訪れる。再整備中も休場はできる限りしない意向という。