温室ハウスのサクランボ、出来上々 青森・南部町

サクランボの色、形を見極めて、贈答用としてきれいに並べていく
ハウス内では主力品種・佐藤錦が鈴なりになっている

 青森県南部町でサクランボの加温栽培を行っている「留長果樹園」(留目秀樹園主)の温室ハウス内ではゴールデンウイークの最中、収穫が本格化している。5日、4棟ある同ハウスのうち2棟で、3人のスタッフが色づきのいい実を選んで収穫。ハウスから少し離れた場所にある留目さん宅では、女性4人が贈答用の箱詰めを行い、色、形を見極めながら、化粧箱にきれいに並べていった。

 同ハウス内では主力品種・佐藤錦の収穫を4月末から開始し、同じ木からの収穫は2巡目を迎えている。青森県オリジナル品種「ジュノハート」も10日ごろから収穫を始める予定で、宝石のようにつややかな赤い果実が、露地物より約2カ月早く市場に流通する。

 留目さんは「ジュノハートに最適な温度を探し、普段より低めの温度管理をしたところ、佐藤錦の実にも良い影響が出た」と出来に満足げ。燃油高、資材高騰・高止まりでコストがかかるが、2月以降、気温が高めに推移していることに助けられているという。留目さんのサクランボは農協出荷と並行し、各種インターネットショップなどでも販売している。

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