境内に4年ぶりの「え~ん!」 田名部神社(青森・むつ市)で泣き相撲

化粧まわしと綱を着け、元気いっぱいに泣く子どもたち

 こどもの日の5日、青森県むつ市の田名部神社で、子どもの健やかな成長を願う「泣き相撲田名部場所」が開かれた。生後5カ月から2歳2カ月までの42人が市内外から参加し、元気な泣き声を境内に響かせた。

 同神社が、子どもが主役の催しを通して家族みんなに元気になってもらおうと2017年から始めた。新型コロナウイルスの感染拡大により、今回は4年ぶりの開催となった。

 綱と、同神社の禰宜(ねぎ)・小笠原佐(たすく)さんが手作りした、名前入りの化粧まわしを着けた子どもたち。土俵を模したステージで「鬼」役の地域の人に抱っこされ、行司の「はっけよい、のこった」のかけ声で顔を合わせると、口を大きく開けて元気に泣いていた。中には、お母さんを探して土俵から出ようとしたり、きょとんとした顔で周囲を見回したりする子どももおり、取組を見守っていた家族には笑顔があふれた。

 同市の佐藤幸定ちゃん(10カ月)の父・幸憲さん(46)は「いつもの感じで元気いっぱいに泣いてくれた。大きくなったら好きなことを見つけて、真っすぐ進んでいってほしい」と話した。

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