家具散乱、後片付けに追われ 震度6強から一夜、強まる雨

地震で物が散乱した蔵を見つめる女性=6日午前8時、石川県珠洲市

 石川県珠洲市で震度6強を観測した地震から一夜明けた6日、住民らは散乱した家具などの後片付けに追われた。相次ぐ揺れに高齢者らは「不安で寝られなかった」とため息。雨が強まる中、ブルーシートを屋根にかける住宅も。土砂崩れへの懸念も強まった。

 珠洲市の亀田信子さん(89)は5日夜に起きた震度5強の揺れの後「こんなところにおられん」と自宅を飛び出した。帰省していた息子智さん(62)の車の中で一夜を明かしたが「(6日)朝も揺れがあり、車の中でも怖かった」とおびえた様子。

 珠洲市は複数の公民館に避難所を設置。橋本玲子さん(77)は「避難といっても高齢者だけでは難しい」と表情を曇らせる。

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