超小型EVで観光を グランピング客に貸し出し 5月末まで無料 千葉・市原市

市原市が貸し出しを始めた超小型EV(市提供)

 千葉県市原市は、市内観光の活性化と観光客の利便性アップに向け、超小型の電気自動車(EV)1台の貸し出しを開始した。手ぶらでキャンプを楽しめる施設「高滝湖グランピングリゾート」の宿泊客が主な対象で、今月末まで無料キャンペーンを実施している。

 超小型EVは、コンパクトで小回りが利く環境に優しい2人乗りの自動車。天井部分がガラス張りのため開放感があり、観光地での利用や地域の手軽な移動手段として注目を集めている。運転には普通免許が必要。

 市観光・国際交流課によると、搭載された位置情報システムを活用し、利用者の属性や走行ルート、滞在箇所のデータを収集。また利用後のアンケートでニーズを把握し、新たなツアーづくりや今後の観光施策に生かすという。

 グランピング施設(同市養老1012の1)は旧高滝小学校に2021年4月オープン。車両は敷地内に駐車しており、走行範囲は市内のみ。貸し出し時間は午前10時~午後6時(30分単位で最大4時間まで)、同リゾート窓口か電話で申し込む。宿泊客以外も利用可能。問い合わせは同リゾート(電話)0436(67)0751。

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