バス乗降者数、GPSで正確把握 効率化へ、北九州で初実験

人流センサーを使い、路線バスの乗降客数を把握する実証実験のデモンストレーション=4月、北九州市

 路線バスにセンサーと衛星利用測位システム(GPS)を設置し、停留所ごとの乗降客数を正確に把握する全国初の実証実験が、北九州市で5月から始まった。収集したデータは自動で可視化し、分析しやすいようにした。ダイヤ改正時の利用など地域交通機関の運行効率化につなげてもらいたい考えだ。

 実験は電子部品大手の村田製作所と、シンガポールの新興企業「スワット・モビリティ」の日本法人が担う。バス8台で約半年間行い、結果を踏まえ実用化を検討する。

 人の移動方向や数を計測する人流センサーを乗車口と降車口に取り付け、GPSの位置情報と照合しバス停ごとの情報をクラウド上に蓄積する。

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