大雨警報、1630人に避難指示 石川・珠洲、土砂災害厳戒

地震で被害を受けた住宅にブルーシートを張る人たち=6日午前、石川県珠洲市

 石川県珠洲市で5日発生した震度6強の地震で、市は6日夕、大雨による土砂災害の危険性が高まっているとして、市内約740世帯の約1630人に避難指示を出した。雨は降り続き、金沢地方気象台は6日夜、能登地方に大雨警報を発表した。市は避難所を開設、ブルーシート千枚を準備し、住民らに厳重な警戒を呼びかけた。地震は震度6強の後も相次ぎ、6日午後4時までに震度1以上を計52回観測した。

 石川県では1人が死亡。県内のけが人は新たに6人確認され、計33人となった。ほかに富山県で1人がけがをした。

 珠洲市では住宅など少なくとも建物6軒が倒壊し、120世帯以上で断水した。市は午後2時現在、6カ所で土砂崩れを確認。電気とガスは目立った被害がない。金沢、輪島両市の各1軒でも住宅の一部が破損した。

 雨は6日午後6時までの12時間に珠洲市で15ミリ、輪島市で21.5ミリを観測。金沢地方気象台は石川県で7日未明にかけて1時間に30ミリの激しい雨の降る所があるとしている。

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