里庄町が2年遅れの「成人式」 コロナで中止 当時の新成人集う

 新型コロナウイルスの影響で2020年度の成人式を中止した岡山県里庄町は6日、当時の新成人を対象にした「22歳のつどい」を里庄総合文化ホール(同町里見)で開き、参加者が2年遅れの再会を喜んだ。

 対象者133人のうち47人が出席し、加藤泰久町長が「コロナ禍の経験を糧に今後の人生を切り開いてほしい」とあいさつ。代表の会社員柳本将さん(22)=倉敷市=は「これまで支えてくれた人たちへの感謝を忘れずに生きていく」と謝辞を述べた。

 式典後は近況を報告し合い、記念撮影を楽しんだ。会社員浅田梨那さん(22)=同市=は「一生に一度しかない式典を開催してもらえてうれしい。式典をきっかけに同級生とのつながりを大切にしていきたい」と話した。

 21年1月に予定されていた成人式は、感染拡大で同年5月に延期された後、収束が見通せず中止となっていた。

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