中国、農村でEV普及を促進 充電設備拡充、観光振興

中国浙江省湖州市の農村を走るEVバス=2022年9月(共同)

 【北京共同】中国政府は6日までに、農村部で電気自動車(EV)などの「新エネルギー車」の普及を拡大する方針を打ち出した。地方で不足している充電設備や修理サービスを拡充し、農村観光の振興などで内需拡大につなげる構えだ。

 新華社電によると、李強首相が5日に政府会議を主宰した。会議は、農村部の新エネ車市場は広大だと指摘。充電設備の建設加速により「消費の潜在力を開放し、観光や新ビジネスの発展にもつながる」と強調した。地方での販売・サービス網の強化を促し、教育に力を入れ修理などの人材を確保するとした。

 中国のEV充電設備は3月時点で、前年同月比87.9%増の584万2千台となった。

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