世銀副総裁「情報格差最小化を」 対話AIで加速の恐れ

インタビューに答える世界銀行の陳広哲副総裁

 世界銀行の陳広哲副総裁は6日までに共同通信のインタビューに応じ、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」などの生成AIにより、途上国と先進国の情報格差が加速する恐れがあると指摘し、懸念を示した。途上国では対話型AIの利用に必要なインターネット環境の整備が不十分なためで、「格差の最小化を考えなければならない」と訴えた。

 陳副総裁は4月29、30日に群馬県高崎市で開かれた先進7カ国(G7)デジタル・技術相会合に出席した。「27億人がネットに接続できず、医療や教育を受けづらい環境にある。世界的な情報格差に目を向けるよう主張した」と述べた。

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