田村淳、適切な報道を維持するには「対価を払うべきだと思う」

6日放送の『ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNewsCLUB』(文化放送)で、お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳が、適切な報道を維持するには、受け手側が対価を払うこともときには必要だと持論を語った。

番組では、「今週の気になるニュース」では、国境なき記者団が発表した「報道の自由度ランキング」について扱った。

この調査で日本は、180か国中68位だったが、コーナーゲストの堀潤氏は「この話、日本のランキングが上がったか下がったかって毎年報道してるんですよ。僕、そんなことより、世界の報道がどうなっているかちゃんと日本のメディア報道しなさいよって思うんですよ」と話し、「そもそも日本の報道自由度が低いのは記者クラブなどもあって、政府とか経済界と『握ってませんか?』っていう指摘もあったから順位も下がったので」と日本のランキングが低いことに言及した。

日本のこと以上に深刻なのは、報道砂漠の地域であると堀氏は話す。この「報道の自由度ランキング」には中国、ロシアなど権威主義により政府が情報統制している国がある一方、そもそも採算が取れず、報道機関そのものがないため情報が入ってこない地域もあるという。

この話を聞いた淳は「そうか、やりたくても資金がなくて、継続できなくて、報道をすることすら、ままならなくなって消えてっている」と話した。

実は日本の報道機関でも、最近資金の問題から海外支社を減らしている会社も多いということで堀氏は「パリ支局からアフリカのこと伝えますとか『お~い!』って話じゃないですか」と話した。

報道砂漠になると暴力などが明るみにならず、さら暴力を生むということで堀氏は「みんなに報道必要だって思われる環境作らないと、もうやられたい放題だと思います」と苦言を呈した。

また、淳は「僕はゼロ円の報道ではなくて、対価を払うべきだと思うんですけど」と持論を語り、「ゼロ円の報道でもいいものはありますけど、ちゃんと対価を払って、『僕らの代わりに調べてください』って思いを持たない限り、本当の情報には辿りつかないですよね」と情報を受ける側もそれなりの考えを持つことが大切とした。

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