女性最多更新、統一選後22議会 41道府県、改選の半数超

女性割合の上位5議会

 統一地方選で改選された41道府県議会のうち、30議会で女性が増え、半数以上に当たる22議会が過去最多を更新したことが6日、各議会や選挙管理委員会への取材で分かった。定数に占める女性の割合も香川と鹿児島で10ポイント以上高くなるなど多くの議会で伸び、女性が2割を超えるのは47都道府県議会で2議会から5議会となった。

 一方、11議会では女性割合が減少か横ばいで、非改選を含めた全国平均は14%にとどまる。「政治分野の男女共同参画推進法」施行から5年。統一選候補者の女性割合を「25年までに35%」とする政府目標に対し、道府県議選の候補者は15%に過ぎず、女性の議会進出へ底上げが求められる。

 総務省が公表した女性当選者数と22年12月末時点の統計を比較、非改選の6議会は22年12月末時点とした。

 香川は2人から9人、鹿児島は5人から11人へ大幅増。女性が1人しかいなかった熊本と山梨ではそれぞれ5人、2人に。新潟、滋賀、徳島ではそれぞれ1人減。

 女性割合が5ポイント以上高くなった議会は13議会。

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