〝ガチンコ〟で話題作の力士役に挑んだ一ノ瀬ワタル

元プロ格闘家で俳優の一ノ瀬ワタルが主演を務める、Netflixオリジナルシリーズ「サンクチュアリ-聖域-」が4日から独占配信され、6日昼の時点で国内の配信ランキングでは4位に入っている。

1500年以上も日本の伝統文化、神事として継承されながら、未だ神秘のベールに包まれている大相撲の世界だが、その戦いが行われる土俵は、異常の上に成り立つまさに「サンクチュアリ(聖域)」。主人公は、才能と体格を猿将親方(ピエール瀧)に見初められ、父の借金を返し、大金を稼ぐためだけに入門した、大相撲に一切興味がなかったヤンキー力士・猿桜。

稽古はサボり気味で先輩には盾突きまくり、力士としてデビューするや否や「角界ぶっ壊す!」と宣言し、その破天荒すぎる姿はたちまち角界の批判の的となる。

〝ガチンコ〟の大相撲を追求するにあたり、元プロ格闘家の一ノ瀬を筆頭に、キャストたちは肉体改造の専門家や、プロのスポーツトレーナーや栄養士の指導を撮影開始のほぼ1年前から受け続け、本格的な稽古を敢行。相撲監修に元大相撲力士・維新力浩司を迎え、心・技・体のすべてを限りなく力士に近づける役作りに挑んだ。

「撮影中も力士役のキャストのためにジムが併設され、トレーニングや撮影後に体を休ませるための仮設プールが持ち込まれる、さらには大相撲の聖地である両国国技館も再現されるなど、製作費が豊富なNetflixでなければ実現しなかったスケールの作品。これまでのどんな相撲をテーマにして映像作品にはなかったリアリティーを再現している」(映画業界関係者)

これまで映画「クローズZEROⅡ」や「HiGH&LOW THE MOVIE」などに出演。公開中の横浜流星主演の映画「ヴィレッジ」(藤井道人監督)では、横浜演じる主人公を目の敵にしている敵役を好演している。

そして、配信中の「サンクチュアリ」は、ほかに小雪、染谷将太、松尾スズキ、岸谷五朗、中尾彬ら豪華キャストが集結していることもあり話題作になりそうで、一ノ瀬の知名度も一気にアップしそうだ。

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