食費が月15万の共働き5人家族「どうやって抑えれば?」あと2万円安くする3ステップ

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。
今回の相談者は、共働きで3人のお子さんをもつ37歳の女性。生活費の中でも、特に食費がかさんでしまうのが悩みだという相談者。すぐにできる食費を抑えるアイディアは? FPの飯田道子氏がお答えします。


私37歳、夫42歳、1歳・4歳・11歳の子供がいます。

フルタイム共働きの家庭で、収入は少ない方ではないと思うのですが、年々生活費のベースが上がって行っていることに悩んでいます。特に食費が高く、現在月15万円ほどかかっているので、抑えるアイディアがあれば教えてください。

【相談者プロフィール】

・女性、37歳、会社員

・夫、42歳、会社員

・子どもの年齢:1歳、4歳、11歳

・お住まい:埼玉県、持ち家(戸建て)

・毎月の世帯の手取り金額:80万円(それぞれ月収45万程度。妻側は残業により変動あり38〜55万)

・ボーナスの有無:300万円

・児童手当月額3万5,000円

・毎月の世帯の支出の目安:80万円

【毎月の支出の内訳】

・住居費:22万円

・食費:15万円

・水道光熱費:5万円

・教育費:7万円

・保険料:3万円

・通信費:5万円

・車両費:3万円

・お小遣い:10万円

・その他:日用品10万円

【資産状況】

・毎月の貯蓄額:-円

・現在の貯蓄総額:150万円

・毎月の投資額:21万円

・現在の投資総額:960万円

・現在の負債総額:6,400万円

※相談内容は一部編集しています。

飯田:今回は、共働き家庭でご自身もフルタイムで働く女性からのご相談です。生活費が年々上昇するばかりで、どのように上昇を抑えればよいか分からないそう。中でも、特に気になるのは食費とのこと。相談者様の場合、どのようなことを心がけていけばよいのでしょうか。

食費をどうやって抑えるかがポイント

相談者様もおっしゃっていますが、毎月の支出の内訳を拝見すると、食費が15万円とかなり高め。収入に対してで考えればそこまで高く感じないのかもしれませんが、お子様の年齢が1歳、4歳、11歳であることを考えると、かなり高めであると言えるでしょう。

このところ、食品の値上げが続いていることも考慮すると、このままのペースで消費を続けていると、20万円を超えるのも時間の問題。計画的に購入することを考えていかなければなりません。

【ステップ1】日々の購入品を記録する

食費に関する細かい情報がないため、まずはこのステップから取り組んでほしいと思います。

すでに家計簿を付けているかもしれませんが、いつ、どこで、何を、いくらで買ったのかを必ず記録し、できるだけ安価で購入できる日はいつかを探してみましょう。これは、いわゆる「底値買い」というもので、同じ商品を最も安い日に購入してコストを抑える方法です。

基本的に、いつも購入しているスーパーの1~2店舗のデータを確認してみましょう。

スーパーの場合、曜日ごとに割引商品が決まっている他、一定期間ごとに底値もしくは底値に近い価格で販売するようにサイクルが決まっていますので、利用するスーパーの特徴、何が安いのか、いつが安いのかを知ってみてください。

そのデータが集まったら、底値もしくはできるだけ底値に近い価格で購入することを考えてください。

特に、調味料などの日持ちがするものは、底値買いに適した商品と言えます。

その他、ポイントシステムが導入されている場合には、ポイントが貯まりやすい日はいつなのかも考えて、購入日を決めていきましょう。ポイント還元デーは、意外と安売りをしていることもありますので、併せてチェックしてみましょう。

【ステップ2】1週間分の食材をまとめ買いする

ご夫婦ともにフルタイムで働いているため、小まめに食材を買いに出かけることは難しいと思います。そこで、すでに実践されているかもしれませんが、1週間分の食材をまとめて購入する方法をおすすめします。

とはいえ、何となく1週間分として購入しても、上手に使い切れるわけではありません。あらかじめ1週間のメニューを決めておき、どのような料理にどれくらいの材料が必要なのかを考えてから購入すれば、使い切ることができますよ。

上のお子さんは小学生だと思いますので、できれば給食と被らないような献立にできるといいですね。給食の献立表はメニュー作りの参考にもなりますので、チェックして上手に活用してください。

また、少し手間がかかりますが、まとめ買いしたものは、下ごしらえをしてから保存すると、結果的に料理をする時間を短くすることにも役立ちます。時間や気持ちに余裕がある日には、購入日に食材の区分け保存をする際に、下ごしらえをしてみてください。

【ステップ3】手抜きメニューで余り食材を活用する

まとめ買いをすると、思わぬ食材が残ってしまうこともありますよね。そこでおすすめなのが、残りの食材を使い切れるようなメニューを考えることです。

仕事がお休みの日は、少しでもゆっくりしたいと思います。そんな、食事作りが面倒なときにおすすめなのが、鍋や鉄板焼き、お好み焼きやたこ焼きパーティです。ラップを使っておにぎりパーティも良いですね。おにぎりパーティはとてもシンプル。各自がラップにご飯と好きな具材を載せて丸めるだけ。これなら小さな子供でもできますし、イベントにもなりますので、お出かけ費用も抑えられますよ。

あらかじめ簡単な副菜を作り置きしておけば、おかずも万全ですね!

この、1〜3ステップで、少なくとも2~3万円は節約できるはずです。

ご夫婦とも仕事を持っているため、つい出来合いのお惣菜に頼ってしまいがちですが、購入頻度を今の3分の2にするなども実践してみてください。

慣れないうちは面倒に感じるかもしれませんが、週間になってしまえば簡単なことばかりです。まずは一度、試してみましょう。

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