地表に最大20センチのずれ 珠洲市、国土地理院が解析

地震で起きたとみられる道路の亀裂=6日午後0時51分、石川県珠洲市

 石川県珠洲市で震度6強を観測した地震で国土地理院(茨城県つくば市)は6日、珠洲市北部の地表が最大約20センチずれた可能性があると発表した。複数の山地で地すべりとみられる数センチの変動があることも分かった。人工衛星だいち2号の観測データを解析した。

 地殻変動を観測するGNSS連続観測装置によると、珠洲市内で、震源から約2キロの地点では約11センチの隆起を、約8キロ離れた場所では南西方向に約8センチのずれを観測した。データは今後精査する。

 能登地方では2020年12月ごろから地震活動が活発化しており、今月5日の地震までに珠洲市内では約4センチの隆起が確認されていた。

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