降り続く雨、屋根にブルーシート 土砂崩れ「間一髪」、石川・珠洲

地震で破損したガラス戸にブルーシートを張る住民たち=6日午後、石川県珠洲市

 震度6強の地震に襲われた石川県珠洲市では6日午後も雨が降り続いた。7日にかけて大雨が予想され、住民らは散乱した家具の後片付けに追われつつ、屋根にブルーシートをかけるなどの対策を急いだ。自宅が土砂崩れに巻き込まれ、家族が一時生き埋め状態になった男性は「一歩間違えれば天井につぶされていた」と青ざめた表情で振り返った。

 珠洲市内でも特に被害が大きかった正院町地区。5日の地震発生直後、男性の2階建て住宅の屋根には近くの山から巨大な岩が落ちた。台所からうめき声が聞こえて向かうと、崩れた天井と流し台の間に母親の頭が見えた。その後、母親はドクターヘリで病院に搬送され、一命を取り留めた。

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