【速報】オーストラリアの博物館からアイヌ遺骨返還

オーストラリアの博物館などで80年以上前から研究目的で保管されていたアイヌ民族の遺骨計4体が6日、メルボルンで日本の関係者に返還された。返還後、北海道アイヌ協会の大川勝(おおかわ・まさる)理事長は記者団に「研究材料として国外に持ち出され、(遺骨は)さぞ寂しい思いをしたのではないか。日本の地に持ち帰って慰霊をしたい」と語った。
日本政府によると、これらの遺骨は1911年から36年にかけて、アイヌ研究で知られる解剖・人類学者で東京帝大医科大(現東京大)の教授を務めた小金井良精(こがねい・よしきよ)らがメルボルンのビクトリア博物館や南部アデレードの衛生部門責任者らに寄贈したもの。

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