仏作家のP・ソレルス氏死去 邦訳も多数「女たち」「秘密」

 フィリップ・ソレルス氏(フランスの作家)フランスのメディアによると5日、パリで死去、86歳。死因は不明。

 36年南西部ボルドー郊外生まれ。本名フィリップ・ジョワイヨー。22歳で発表した初の小説「奇妙な孤独」で注目される。60年、前衛的な文芸誌「テルケル」を若手作家らと創刊。実験的な小説「公園」など幅広い手法の作品を発表し、ミシェル・フーコーやロラン・バルト両氏(いずれも故人)ら現代思想家とも影響し合いながら、フランス現代文学の旗手となった。妻は思想家で精神分析学者のジュリア・クリステバさん。「女たち」「秘密」など邦訳も多数出版された。

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