〈金沢マラソン〉 台湾から209人応募 4年ぶり海外勢盛り上げへ

昨年の金沢マラソン。今年は4年ぶりに海外ランナーが参加する=昨年10月、金沢駅前

  ●香港の282人に次ぐ多さ

 【台南市=中山裕介】10月29日に開催される金沢マラソンの台湾からの参加申し込みが2日午前10時時点で209人に上ることが、組織委員会のまとめで分かった。海外ランナーの国・地域別では、香港の282人に次ぐ多さとなる。今年は4年ぶりに海外から参加者を募集しており、新型コロナに伴う制限を緩和して通常開催し、大会を盛り上げる。

 金沢市の台湾訪問団は7日に台南市で行う観光PRイベントで誘客を図るとともに、金沢マラソンの応募チラシを配り、参加を呼び掛ける。

 金沢マラソン組織委によると、海外ランナーの申し込みは2日午前10時時点で704人。台湾からの応募の比率は29.7%となっている。申し込みは3月15日に始まり、5月末まで。海外ランナーは1千人の参加を予定している。

 台湾からの参加で最も多かったのは2018年の563人で、海外の国・地域別でトップだった。感染拡大前の19年は1位が香港の560人、2位が台湾の474人、3位が中国の99人だった。

 初開催された15年には、当時台南市長で、現在は台湾与党の民主進歩党(民進党)の総統候補に選出されている頼清徳(らいせいとく)副総統が視察した。

 金沢マラソンは20年に新型コロナの影響で大会を中止し、21、22年は参加者を国内在住者に限定して開催した。今年は4年ぶりに海外ランナーを募集するとともに、沿道応援の自粛も解除する方針だ。組織委は北國新聞社などで構成する。

  ●金沢市訪問団、台湾に到着

 金沢市の訪問団は6日、台湾に到着した。エバー航空の小松-台北便で台北桃園国際空港に降り立った一行は新幹線で台北市から台南市へ向かった。団長の村山卓市長は6日に出発する計画だったが、奥能登の地震対応で1日延期し、7日に合流する予定である。

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