米「野球殿堂」戦闘艦が就役 従軍メジャー選手らの功績たたえ

6日、米海軍の沿海域戦闘艦クーパーズタウンで作業する乗組員=ニューヨーク(共同)

 【ニューヨーク共同】米海軍は6日、野球殿堂博物館があるニューヨーク州の地名を付けた沿海域戦闘艦クーパーズタウンの就役式典をニューヨーク市で開いた。第2次大戦などで従軍経験があり、殿堂入りした大リーグ初の黒人ジャッキー・ロビンソン選手や、ヤンキースのジョー・ディマジオ選手ら70人の功績をたたえて命名された。

 艦内では乗組員を「強打者」と呼び、座右の銘は海に出て戦う「米国のアウェーチーム」。艦長のダクストン・ムーア中佐は取材に「素晴らしい艦名だ。各部屋のドアには殿堂入り選手の経歴が貼られ、野球場の雰囲気を感じられるようになっている」と語った。

 松井秀喜氏がヤンキース入団時に監督だったジョー・トーリ氏が式典であいさつし「多くを犠牲にして勇気を示した偉大な選手たちを思い出してほしい。彼らのチームワークが米国を世界の希望の光にした」と強調した。海軍長官とニューヨーク州知事も出席した。

 クーパーズタウンはフロリダ州のメイポート海軍基地を母港とし、カリブ海や中南米地域を担当する第4艦隊の指揮下に入る。

米ニューヨーク州クーパーズタウンにある米国野球殿堂博物館
メジャー初の黒人選手ジャッキー・ロビンソン(AP=共同)

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