南部でロシアの「挑発」警戒 住民退避、急加速か

ウクライナ南部ザポロジエで、ロシア側の砲撃で破壊された建物=3日(AP=共同)

 【キーウ共同】ウクライナ南部ザポロジエ州メリトポリのフェドロフ市長は6日、ロシア側が住民を急速に退避させていると指摘し、何らかの「挑発行為」を準備している可能性があると訴えた。同州の併合を宣言しているロシア側は5日、ウクライナ軍の攻撃を理由に住民の一時避難を発表していた。

 フェドロフ氏は長蛇の列を作る乗用車の写真を通信アプリに投稿。ロシアが2014年に併合した南部クリミア半島に向かう検問所の様子だと説明した。

 ウクライナ軍は今月にも大規模反攻に踏み切り、南部に攻勢をかける可能性が指摘されており、緊張が高まっている。

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