J1第12節の5月7日に行われた、アルビレックス新潟と柏レイソルの試合は、J1の試合で導入されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)なしで実施された。Jリーグ側の手配ミスで、機材を搭載した車が到着せず、代替車両の手配も間に合わなかった。
試合では、前半11分にオフサイドの判定を巡り、新潟の選手がVARのジェスチャーをする場面があった。松橋力蔵監督は「VARがあろうがなかろうが、どの試合も(判定を)受け入れて勝たなくてはいけない」と話した。
試合前の観客席には、リーグのミスを非難する横断幕が掲げられた。リーグはクラブ、ファン・サポーターら関係者に謝罪し「再発防止に努めてまいります」としている。
VARは、2021年にJ1のリーグ戦やルヴァン・カップなどで本格導入した。クラブによると、機材が届かずにVARの実施ができなくなったケースは、今回が初めて。