西・東日本はあす8日(月)にかけて大雨のおそれ 特に北陸は土砂災害に要警戒

 日本付近は低気圧や前線の影響で本降りの雨が降り、西日本や東日本では連休明けのあす8日(月)にかけて大雨となるおそれがある。特に北陸では地震で地盤が緩んでいる可能性があるため、土砂災害に警戒が必要。少しでもいつもと違うなと感じたら、すぐに安全な所に避難した方がいいだろう。

あすにかけて雨・風強まり荒れた天気に

 ゴールデンウィーク最終日となるきょう7日(日)午前は、前線の影響で沖縄から東北の広い範囲で雨が降っている。前線に向かって南からは湿った空気が流れ込み、所々で雨足が強まって、西日本では降り始めからの雨量が180ミリを超えている所がある。

 きょう午後から連休明けのあす8日(月)にかけて、日本付近は前線の影響が続く見通し。沖縄から東北は本降りの雨が続き、特に西日本や東日本では雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降るおそれがある。前線上には低気圧が発生し、風も強まりそうだ。

大雨による土砂災害に警戒 その前兆現象とは

 あす8日(月)朝にかけて、多い所では200ミリの大雨となるおそれがある。西日本や東日本では、大雨による土砂災害、低い土地の浸水や川の増水・氾濫などに警戒が必要。地震で揺れの大きかった北陸では120ミリの雨量が予想され、地震によって地盤が緩んでいるおそれがあるため特に土砂災害に警戒したい。

 土砂災害には前兆現象があるとされ、崖崩れの前には「崖にひび割れができる」「小石がパラパラと落ちてくる」など、地滑りの前には「崖や斜面から水が湧きだす」「地鳴り・山鳴りがする」など、土石流の前には「急に川の水が濁る」「腐った土の臭いがする」などが挙げられる。
 少しでもいつもと違うなと感じたらすぐに安全な所に避難し、家の中では山、崖や川から離れた2階以上に移動した方がいいだろう。

9日(火)以降は晴天続く 1日の寒暖差は大

 あさって9日(火)以降は大陸から移動してくる高気圧に覆われ、12日(金)にかけて晴れる所が多くなりそう。北陸でも晴れて、朝晩は空気がややヒンヤリするものの、昼間は過ごしやすい見込み。
 西日本や東海では25℃以上の夏日になる所があり、この先は1日の寒暖差が大きくなるため体調管理に気をつけたい。

(気象予報士・鈴木悠)

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